2016/7/30(土)〜8/3(水)
12:00〜19:00
武蔵野美術大学同期の二人によるガラスの展示。
シンプルな器やグラスなど。
池谷 三奈美(キルンワーク)
武蔵野美術大学ガラスコースを卒業、硝子企画舎のシェアアトリエにて制作を続けています。▼web site
http://ikeyaminami.com/
@minamiikeya
能美 亮(吹きガラス)
1990年生まれ
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業
— 池谷 三奈美さんへのインタビュー
ガラス作家になろうと思った理由やきっかけを教えてください
暮らしのデザインやアイデアを考えることはすごく好きで、元はプロダクトデザインをやりたかったのですが、それよりも実際に手を動かして素材を使えるもの作りがしたいと思うようになり、大学でガラスを始めたのがきっかけです。
キルンワークについて教えてください
キルンワークは、電気窯を使ってガラスを成形する技法です。
溶けた状態のガラスを扱う吹きガラスとは違って、焼成して冷めた状態のガラスを削ったりします。熱い時は窯の中です。
あまりなじみの無い技法ですが、スポーツが得意でなくても大丈夫なのでおすすめです。
作品をつくるときに意識してることや心がけてることを教えてください
人とものと暮らし、周囲の環境との調和を意識します。
使い心地よさ、機能的な美や手仕事の美などをふまえて、日常使いの中にある無意識的な美しさを感じられるものづくりをしようと。
そういう美しさは、自分の暮らしの中で何かきっかけがあって、観察したり暮らしの背景を知っていくことで見つけていけるものかな…と思っているので、食器や、身近な雑貨だったり、ふだんから家で使うものを選ぶときも、そういう意識を常に向けるようにしています。
今回のテーマやこだわってる点はどんなところでしょうか
シンプルで、アノニマスだけどどこか人の手のぬくもりを感じるようなものづくりをするという点。
その点では能美と共通する部分があると思うので、今回一緒に展示をして、理解を深められたら良いかなと思っています。
今後やりたいことや活動予定を教えてください
作っているものが、世に出る場を広げたいです。展示はもちろん、他ジャンルの人と仕事をして、多方面に知ってもらう。そこで自分の作品以外の仕事もしたいです。こういうのがあったらいいとか、自分だけでは気づかないことに気付けたりするので。
いい要素をあちこちから吸収して、洗練されていければと思っています。
─── 池谷さん、ありがとうございました!
— 能美 亮さんへのインタビュー
ガラス作家になろうと思った理由やきっかけを教えてください
自分が作ったガラスのグラスや器が、誰かの生活に関わっていくのってとても素敵なことだと思ったからです。
関わるからには、素敵なものを作りたいと思っています。
能美さんは音楽活動もされているとのことですが、音楽とガラス、それぞれどう活動されているのでしょうか。
ガラスは主にテーブルウェアの制作でプロダクト的思考でやってますが、音楽はアートとして続けてます。プロダクト的な音楽=商業性だとすれば僕はそうではなく自己表現として音楽活動してます。
作品をつくるときに意識してることや心がけてることを教えてください
ガラスでも音楽でもそうですが、バックグラウンドが見え隠れするような作品を作ることをここ数年は考えてます。みてきたモノの質量こそ その人のセンスだと僕は考えていますので、そこにオリジナリティを混ぜて上手くアウトプットできればな~といつも苦悩しています。
今回のテーマやこだわってる点はどんなところでしょうか
とてもシンプルで分かりやすいモノがメインです。
一つ一つが個性的なわけではないですが、スッと生活に馴染んでいくようで、すこし存在感があるものが多いです。
今後やりたいことや活動予定を教えてください
もっと広い視野で見たライフスタイルに関わっていくものを作っていきたいです。食器やファッション、空間とか。
─── 能美さん、ありがとうございました!