2023年10月19日(木)〜10月22日(日)
Open 12:00 Close 19:00
※最終日10/22は18:00 Close

【入場料】
本プログラムの入場にはCenter line art festival Tokyo 2023 パスポートチケットのご提示が必要です。
一般 1000円 学生 500円(会場受付で購入可能です。)

「BUT」は、日常において経験されたことや、自らの意志に対する懐疑と反省の状態を指しています。
固定化された経験(概念)は一個人の純粋な経験に基づくものではなく、個人の経験というものは常に選択可能な状態にありながら、個人の思考とともに存在しています。
思考することによって経験の再構築と変革が起こり、日常的な経験から個人を解放する可能性が広がります。
私は女性として慣れ親しんだ世界の境界に立っていて、そこでは多くの女性が持つ不安や情熱、あるいは疎外というものが、自由意志による選択を経て私自身の気持ちへと投射されています。

資本主義は愛を卑俗化し、原初的な欲望を遠ざけることによって、交換可能な性的な商品に変えました。
それらは日常生活のさまざまな経験の中に潜在していて「無意識のジェンダーに関するデザイン」となることで、認識することを困難なものにしています。
もし、私たちに「BUY」という自由が与えられているのならば、「BUT」は、より理想的な自由を私たちに与えるのだということを示唆しています。
女性の意志を「BUY」の選択肢にしたくはありません。私は創作の過程で「BUY」と「ME」との隙間に、いくつかのユーモラスな転換点を探求しています。

現代文化は商品化の運命から逃れることはできないかもしれませんが、日常の生活を振り返って考えることによって資本主義から一時的に「BUT」し、純粋な世界を取り戻したいのです。

“but”是一种对日常经验和意志的质疑和反思状态,那些固化的经验并不属于个人的纯粹体验。
人们在现代社会总是时时刻刻处于一种可选择的状态,如果buy是一种选择虚伪的自由,but就是一种更加理想化的自由的可能性,在buy和me的缝隙中,我探索着幽默的转折点,作为女性的意志就是不愿意成为那个选项。
文化无法摆脱商品化的命运,但是日常生活的反思可以暂时的退回到一中比较纯粹的领域。

<王雯卉プロフィール>
王雯卉 / Wang Wenhui
南京芸術大学でメデイアアートを専攻。2022年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻を修了後、東京を拠点に活動し始める。
彫刻、映像・アニメーション、絵画など多様な手法で作品を製作している。これまでは、「女性の身体が映し出す日常器具」の作品を中心に製作する。
日常生活で使用している器具で提示されるジェンダーと力関係を中心に、この象徴化のプロセスをシミュレートしようとしている。 
中国生まれ、東京在住。 
「アンテナと集合 京都芸大彫刻専攻有志展」(2020)「ものとかす」(2021)上海新時線アートセンターで滞在製作、映像「insomnia city」発表(2016)ケベックで国際クリエイティブメデイアアート年会で滞在製作(2015)

Center line art festival Tokyo オフィシャルサイト
https://claft.jp